もんちゃんの現場日誌
特定空き家に認定された遠方の実家、解体250万円の前に見つかった買い手|阪口の現場日誌 No.2
2026年10月23日

こんにちは、営業の阪口(もんちゃん)です。
今回は、遠く離れたご実家の空き家に悩まれていたAさんのお話です。
■「もう、解体するしかないんでしょうか」
ご相談くださったのは、40代の男性、Aさん。長男として、遠方の過疎地にあるご実家を相続されました。
使う予定もないため、地元の不動産会社に売却をお願いしていましたが、そもそも需要がなく、まったく動きがありません。そうしているうちに、行政から「特定空き家」に認定されてしまいました。
このままでは固定資産税が上がってしまう。解体の見積もりを取ると、250万円。
持っているだけで負担になってしまった家について、「もう解体するしかないんでしょうか。なんとかしてほしい」とご相談をいただきました。
■ まずは、電話から
物件は遠隔地。現地に行くだけでも費用がかかります。
解決できるかどうかも分からない段階で、お客様に日当をご負担いただくことはしたくありませんでした。手を抜くということではありません。お客様の費用負担をできるだけ減らしながら、解決の道を探したいという思いからです。
そこで今回は、電話で現地に協力してくださる方を探すことにしました。
実は、こういう案件はチャンスでもあります。遠く離れた地域の方とつながる、きっかけになるからです。
■ 自分ごとのように考えてくれた人たち
たまたまなのか、地域柄なのか。電話でお願いした方々は、皆さん本当に気さくな方ばかりでした。
わざわざ現地まで足を運んでくださったり、アドバイスをくださったり。皆さん、まるで自分ごとのように考えてくださいました。
その中で、Bさんが「なんとかします」と、買取のご提案をくださいました。
Aさんにお伝えすると、
「長男だから責任を持って相続したけれど、こんなに大きな負担になるとは思っていなかった。解体費用が少しでも安くなれば、くらいに思っていたのに、まさか引き取ってくれる方が見つかるなんて」
と、とても喜んでくださいました。
■ 役所への電話で分かったこと
Bさんの買取の条件は、解体の助成金が下りること。
ただ、このときはすでに年度末。今年度の助成金の枠は残っていませんでした。
来年度の枠数と申請できる時期を確認しようと役所に電話すると、物件の場所を聞かれました。お答えすると、返ってきたのは意外な言葉でした。
「その物件なら、もうBさんから聞いていて、来年度の助成金の枠で打ち合わせしていますよ。Bさんに任せておけば大丈夫です」
役所の方からも頼りにされている、そんな方だったんです。
■ キラキラシールが当たった日のように
小学生のころ、30円を握りしめて駄菓子屋に通っていました。お目当ては、シール付きのウエハースチョコ。
箱買いなんてできませんから、パッケージの側面を見比べて、「赤がいい」「いや、今週は黄色がいいらしい」と真剣に選んでいました。お小遣いの中で、いったい何を根拠に選んでいたのか、今ではまったく思い出せません。
それでも、キラキラシールが当たったときのあの気持ちは覚えています。Bさんと出会えたとき、まさにそれと同じ気持ちになりました。
■ おわりに
その後、無事に助成金の枠を獲得し、決済を迎えることができました。
Aさんに喜んでいただけたこと、そしてBさんと出会わせてくれたこの物件に、心から感謝しています。
「遠いから」「需要がないから」とあきらめかけている空き家も、まずは一度ご相談ください。
