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コラム - 事故物件買取・売却

Part2/3 いろいろな終活の形

2024年5月1日


実は多いトラブル例

「終活」と聞いて「私には資産もあまりないし関係ないわよ」とおっしゃる方がたくさんいます。
しかし、令和元年度に家庭裁判所に持ち込まれた遺産相続をめぐる裁判件数が約1万5千件
これはあくまでも裁判になった件数であり、そこまでいかない争いはこの数倍はあることが簡単に想像できます。
そして注目すべきは、そのうちの約75%が金額5,000万円以下の案件、さらに言えば1,000万円以下の案件が全体の1/3となっていることです。

これは高額の遺産がある資産家や経営者などは、生前から税理士や弁護士と付き合いがあり、しっかりと相続について準備をしているため争いになる事が少なく、逆に一般市民の方がなんの取り決めもないままお亡くなりになり、トラブルに発展する事が多い事を示しています。
古いけれど家やマンションがあって少し貯金があるぐらい、というのが一番トラブルに発展する可能性があるということで、実はたくさんの方がこれに該当するのではないでしょうか。

相続する子供が複数いるのに所有している不動産がひとつだけだった、兄弟のうちのひとりが老後の面倒を見ていた、相続した不動産や株式等金融資産の額に納得がいっていない、または聞いていた資産価値と現実がかけ離れていた等々トラブルの例は推挙にいとまがありません。

こういったことを防ぐためにも、しっかりと自分の資産の価値を把握しておき、トラブルにならなように残す分や、自分がこの先に使う分を明確にすることが重要です。
また相続税に関する法律も変わる事があります。
2024年からは相続時精算課税制度というものによって今まで年間110万円以内の贈与に関しては無税だが申告義務があったものが申告不要になったり、相続税の控除の額が減っていたりなど細かい変更は結構あります。しかし、あまり一般に周知されないという事もありますので、常に気を付けて対応すればデメリットを避けてメリットを得られます。
他にも生命保険を使った贈与や相続方法でも無税になるケースなどもあり「遺産なんてたいしてないから」と言わず知っておけば少しでも大事な資産を相続人に残す事ができます。

 

年々変わる控除など

2015年には相続税の基礎控除額が大きく縮小されました。
また、他にも生前贈与や孫などへの教育資金の贈与分の非課税など、早くに始めるほど相続税が有利になることはたくさんあります。
これらの控除は法改正で変わる事も多いので、しっかりと勉強する事が大事です。
こういったことを調べる、気にすることから生前整理は始まります。

また私どもの仕事に関して言えば、親が購入した時には100万円で、売ったら半分ぐらいにはなるだろうと言われていた遺品が、いざ売ろうとしたら価値の上昇で100万円を上回っていたり、また逆に現代においての価値が減少し十分の一、それ以下になってしまっていたりということがあります。

例を挙げると、最近ニュースにもなっている「金」などは価値が上昇し、20年前の相場に対し現在約7~8倍になっています。
逆の例では当時高価だった着物や毛皮が、最近ではなかなかお値段がつかないなどの例もあります。宝石類なども実は購入価格は非常に高いのですが売却となると数分の一になる、というのが通常です。

自分が持っている資産のうち、大きな不動産などの動産や、証券類などもきちんと現在の価値を把握しておくと、相続に関して税金の事だけでなく不公平をなくすなどトラブル回避が出来ます。
また相続する事だけでなく、これらを今現金化することでこの先の豊かな人生設計が可能となる事を目的とするのもいいかも知れません。

 

お金だけじゃない終活


終活はなにも遺産のことだけではありません

お葬式やお墓、仏壇のことはもちろん終活の中の重要事項ですが、早く始めて残された時間をもっと有意義に自分らしく過ごす事を考えるのも終活です。

例えば上記のように自分の持ち物を整理整頓し売却することで、今の家をリフォームする費用にするのか、または都心部の駅近くなどの便利な場所へ引っ越すのか、住まいだけでなく続けたい趣味を充実させたり家族と旅行するなど、これから先の人生を充実したものにするために考えて、決めて、意思を明確にすることが重要です。

またこうした「物」だけでなく現在では「お付き合い」の形も自分の親世代の場合だと年賀状のやりとりをする方は住所録にまとめていたり年賀状自体が残っていたりで連絡先が把握できますが、自分の場合だとメールや携帯電話に残しているだけという場合がほとんどで、さらにSNS上でのお付き合いとなると 自分以外は親しいのか親しくないのか他人ではわからない状態になっていることが多いと思います。
こういった交遊録をまとめておき何かあったときに誰に連絡をとるのか整理しておくのも終活のひとつです。

 

残すもの、処分するもの

 

 

現在は積極的に投資や運用へ、ということもあり資産といっても銀行預金や定期預金だけでなく株や資産運用、金融商品等見えにくい物も増えてきました。
老後の為に、または残された家族の為にとコツコツと資産運用していても、実は自分が死亡した時に 自動的に遺族へひきつがれるものではありません
遺族側がそういった存在を知らずに相続の手続きをしないと誰にも知られず放置されいずれはそのまま国庫へ、という例もあります。

また直接的な配偶者や子供等がいる場合はいいのですが、私の知る実例として盆と正月ぐらいは付き合いのある親族がいて、配偶者も子供もいない方がなくなった時に預金や有価証券で数千万円所有していたのに親戚たちは相続人として認められず国庫へいってしまった、という話もあります。

自分の資産がどこにどのような形であるかを記し、万が一の際の相続に必要な書類や窓口を記しておくことでせっかく本人の努力によって積み上げたものが無駄にならず残された人々を幸せにできるようにしておくことは重要です。

また遺品整理などの現場においてもこういった専門家が立会いのもと整理をされるものはまだいいのですが、相続人が遠方に住んでおり業者任せで処分をする場合、せっかく価値あるものがあるのにその他の廃棄物といっしょに 処分業者にそのまま廃棄されてしまうこともあります
最近では清掃業者が遺品整理やお片付けなどを代行する事が多いですが、彼らは「清掃」のプロであっても残された「物の価値を見極める」プロではありません。もちろん色々な業者が提携している業者様も多いですが、立ち合いのないまま結果報告だけされても実状は遠方にいたら分かりません。

できれば整理・処分の前に専門の業者で残された物の価値をきちんと見極めて処分することで、いくばくかの現金に代わりその後の処理が楽になることもあります。

家などの不動産や大きな車などの動産は目につくのでいいのですが、タンスの中に大事にしまっている有価証券や小さな宝石類などは運が悪ければタンスごと処分されることもあるでしょう。
また後で「そういえばこんなの持っていたかも」と気づいたとしても大抵は処分前に「処分する事を了承した」という契約書類を交わしているはずなので後で何をいってもどうしようもありません。

是非ご自身で元気で記憶がはっきりしている状態でそれらをわかるように書き記しておくことが重要となります。

 

まだまだこんなことも

お金などの話だけでなく「趣味のものは同じサークルの方へ」「家に置いていたあれは遠慮なく捨てて」等を示しておくのも終活です。
さらにはお墓の形やお葬式の形も自分の意思を反映させたいならしっかりと考えて残しておくのも良い事ですね。

また自分の死にまつわることだけでなく、現時点から将来に対して「やりたいこと」を書き連ねひとつひとつ実現に向けて動く事もすてきな終活です。
それらを実現するためにも常に自分の現在の状況や資産を把握し、将来の目標に向けて整理してその原資にするもの、残すものなどを考えるのは自分の為にも残される人のためにもいいことです。
またそれらを定期的に見返して変更する事があればドンドン変えていけばいいのです。
だって自分の人生なのですから。
なので終活はなにもお歳を召してからというものではありません
若い時から自分の人生の目標を立て、それを実現する為に常に自分の生活を見直しながら努力する事も終活です。
またご本人だけでなくお子様たちと一緒にこれらを考えれば色々なアイデアが生まれこれから先の生活もより豊かになる事でしょう。

私たちは「物の買取のプロ」としてそういった終活や生前整理のお手伝いをさせていただいています。
買取の現場ではよく「物の買取価格なんてどこで見ても同じでしょ?」と言われる方がいらっしゃいますが、物の価値は決まっていても買取となるとそれをいくらで買うかは業者の自由です。
本来ならもっと高額で売れたものを、それを得意としない業者に頼んでしまった場合、安価になったり時には廃棄物として処分される事がないように是非プロにご相談ください。

 

執筆者情報

 

名前 疋田 忠(ひきだ ただし)
会社名 有限会社 疋田 (ブランド買取MARUKA
役職 代表取締役社長
保有資格 終活カウンセラー協会 上級カウンセラー
遺品整理士
C.G.J.宝石鑑定士
宅地建物取引士

京都で昭和28年に創業された質舗マルカの三代目として現在ブランド買取店MARUKAを京都・東京で運営する有限会社 疋田の代表取締役社長。

自身も店頭に立ち買取をおこなうだけでなく積極的に終活・生前整理のセミナー、イベント等で講師としても活動。自社開催の講演会などもおこない積極的に「失敗しない生前整理」の啓もう活動に努めています。

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