事故物件を買取業者へ売却するメリットやデメリットを紹介
2023年8月20日
事故物件は、買い手がつきにくい物件です。そのため、事故物件を所有していると「売れなくて困っている」というお悩みが生じやすくなります。事故物件を所有しているのならば、専門の買取業者に任せることをおすすめします。
買取業者を利用する際のメリットやデメリットのほか、仲介業者との違いや買取業者を選ぶポイントも紹介いたしますので、参考としてお役立てください。
事故物件の買取業者とは
事故物件とは、入居者が何かしらの原因で死亡した物件など、入居や購入の意思に影響するようなネガティブな理由を持つ物件を指します。
事故物件は入居者や購入者がつきにくくなるので、売却などに困っている所有者はたくさんいます。とはいえ、事故物件が売却できないわけではありません。
事故物件を所有する方の力になってくれるのが、事故物件を買い取る専門業者です。
事故物件を買取業者に売却するメリットやデメリットをチェックする前に、まずは買取業者とはどのようなものなのかを詳しく解説いたします。
事故物件の専門業者は、事故物件の価値を客観的に査定し見積もりを出してくれます。査定額で買取をするので、確実に事故物件を売却できるのが特徴です。
仲介ではなく買取で対応している業者が多いため、相談してから買取までがスムーズに進むでしょう。ただし、事故物件を専門に買い取る業者がいることは、世間にはあまり知られていないのが現状です。
事故物件を何年も売却できずに悩んでいる方は、事故物件専門業者を利用すればお悩みも一気に解決できる可能性があります。一般的な不動産会社や仲介業者との違いを知り、買取業者についての理解を深めましょう。
一般的な不動産会社との違い
事故物件専門の買取業者と一般的な不動産会社との違いは、取り扱う物件の違いだけです。
事故物件を専門に買い取る業者も不動産会社に含まれているので、大まかな取り扱い内容は変わりません。しかし事故物件専門業者は、一般的な不動産会社とは異なり、事故物件にフォーカスして買取を行います。
事故物件を専門に買い取る業者のなかには、大手不動産会社のフランチャイズに加盟している業者もあるので、安心して相談できるでしょう。
見た目には一般的な不動産会社と変わらないのがほとんどです。
仲介との違い
事故物件専門の買取と仲介の違いは、買主と売却手続期間、そして売却価格にあります。
まず仲介の場合、買主は主に個人の顧客ですが、買取の場合は不動産会社です。
そもそも不動産会社が土地や建物を買い取る目的は、不動産の開発や建設、リノベーションを行うことによって再度販売を行うためです。買い取った不動産に付加価値をつけることで、新たな事業の展開しようと考えているのです。
売却手続き期間においては、一から購入希望者を探す仲介業者は、広告・販売期間を含めて通常3か月を目安に売却するための工夫をします。一方、買取業者は不動産が買主となるため、広告・販売期間が必要ありません。そのため、仲介業者よりも短期間での売却手続きが実現します。
また売却価格は買取よりも仲介のほうが高くなりやすい特徴がありますが、買取の場合は現状引き渡しが可能な場合があること、広告費が別途かからないことなどから、売却価格そのものは買取の方が安いものの、手放すまでのプロセスと費用を考えると大きな違いはないといえます。
事故物件を業者へ売却するメリット
事故物件を専門として買い取る業者というと、どんなイメージがあるでしょうか。
なぜ専門業者に売却したほうがよいのか、メリットを詳しく見ていきましょう。
高額で買い取ってもらえる可能性がある
事故物件の売却価格は仲介業者のほうが高くなる傾向がありますが、買取業者も高額で買い取ってもらえる可能性はあります。
仲介業者の場合は買い手がつくまでに時間がかかりやすくなります。事故物件となると、より一層時間がかかることも想像できるでしょう。あるケースでは1年以上も買い手がつかなったこともあります。
仲介業者に事故物件を相談する際は、ある程度自分で不動産の価格を決められるので高値で取引されやすくなっています。ところが、あまりにも長期間にわたって不動産が売却できない状態が続くと、価格をどんどん下げることになります。
そのため、結果的に買取業者に相談したほうが高値で取引されたというケースも珍しくないのです。
買い取りに必要なことにも対応してもらえる
買取業者に事故物件の売却を相談すると、遺品整理や特殊清掃なども担ってくれます。事故物件を買取業者に依頼すれば、そのままの状態で売却できることがメリットの一つなのです。
仲介業者に買取を依頼する場合、自分で遺品整理や特殊清掃を行わなければなりません。もし仲介業者で売却するとなると、そのままの状態で事故物件を引き渡せば買主がなかなかつかず、売却はかなり難しくなるでしょう。
仲介業者での売却には、事故物件の痕跡をなくした状態で売却するのがセオリーです。しかし買取業者に事故物件を売却すれば、業者側が特殊清掃やリフォームを施してくれます。体液や腐臭などが残った状態でも、買取業者ならばすべて対応してくれるのです。
そのため、売主は事故物件に対して何か特別なことをする必要はなくなります。事故物件を買取業者に任せれば労力だけでなく、精神的にもラクに売却できるでしょう。
最短即日に現金化できる
事故物件を買取業者に売却すると、最短即日で現金化してもらえます。最短即日での現金化は、買取業者を利用する最大のメリットといって良いでしょう。なぜ現金化が早いのかというと、買主が不動産会社だからです。
仲介業者は一から購入者を探すので、広告・販売などの売却期間が欠かせません。しかし買取業者の場合は、自社で事故物件を買い取るため、売却活動が要らず、しかも買主を探す必要がないのです。買取業者は事故物件を査定しますが、売主が査定額や条件に納得すればすぐに売買契約が成立します。
物件情報を公開せずに売却できる
買取業者への売却は、事故物件の情報を公開せずに済みます。
物件を売却する際には、インターネットなどに情報が掲載されます。一般の不動産の場合、不特定多数の目に触れることに対して心配はないでしょう。しかし事故物件の場合は、インターネットなどに情報が載せられてしまうと近隣住民や地域の余計な注目を集める恐れがあります。
仲介業者での売却はインターネットのほか、チラシなどにも情報が掲載されます。仲介業者は広告で宣伝することによって購入希望者を募るため、事故物件を仲介業者に任せると周辺の住民に売却を知られることにつながるのです。
「気にしない」という方はよいかもしれませんが、もし「近隣住民に知られたくない」という方がいれば買取業者への相談をおすすめします。買取業者での売買ならば、業者と売主のみのやり取りだけなので、他人には知られることなく売却手続きが叶います。※買取業者は再販売時にインターネット広告などを行う場合があります。
売却後のトラブルは責任を取る必要がない
事故物件を買取業者に売却すれば、もし売却後にトラブルがあっても売主側が責任を取る必要はありません。ところが仲介業者に売却をすると、契約内容とは異なるトラブルがあった際には売主側が責任を取らなければなりません。
たとえば売却後、事故物件に仲介業者が不具合などを発見した場合、業者側から修繕費用や損害賠償を請求されるリスクがあります。一方、買取業者の場合は、修繕費用や損害賠償などは免責されるメリットがあります。
事故物件を買取業者に売却すれば責任を一切負わずに済むので、リスクに備えたい方は買取業者を利用したほうがよいでしょう。
どのような物件でも断られる心配がない
事故物件の売却を検討している方のなかには「売却できるのか」というお悩みを抱えている方は多いでしょう。事故物件を所有する方にありがちなお悩みを解決してくれるのが、買取業者です。
買取業者に事故物件の売却を相談すると、売却できる可能性が高まります。どのような物件であっても、業者側から断られることは少ないので安心して売却手続きを踏めるはずです。しかし仲介業者への売却では、買主が個人の顧客になるため、事故物件と知れば断られる確率が高まります。
さらに契約相手が個人であるからこそ、契約トラブルなども発生しやすくなります。たとえば「契約したのにお金が支払われない」「買主が家族から物件購入を猛反対され契約が取り消しになってしまった」といったトラブルが起こりやすくなるのです。
買取業者の場合は、売却を断わったり、思わぬトラブルが発生したりすることは滅多にないので、スムーズな取引ができます。
事故物件を業者へ売却するデメリット
事故物件を買取業者に売却するのはメリットしかないと思われがちですが、デメリットがあるのも事実です。メリットとデメリットを踏まえ、売却方法を検討してみてください。
必ず売却できるとは限らない
事故物件を買取業者に依頼すると売却できる可能性は高いですが、なかには業者が買取を受け付けられないケースもあります。
たとえば老朽化が著しく進んでいる物件や、建築基準法が守られていないような物件は売却が難しくなるでしょう。こうした物件はいくらリフォームを行ったとしても再度販売するのが難しくなるためです。
とくに、建築基準法が守られていない事故物件は、買取業者に相談しても必ず売却できるとは限りません。事故物件を売却する前に要件が守られているのかを確認しておくとよいでしょう。
仲介業者より価格が安くなりやすい
事故物件を買取業者に売却する大きなデメリットは、仲介業者よりも売却価格が安くなりやすいことです。仲介業者に売却をすると、遺品整理や特殊清掃は自分で手配するので高めの売却価格をそのまま受け取れます。
しかし、事故物件を手を加えない状態で引き受ける買取業者はリフォームやリノベーションにかかる費用を踏まえて査定するため、相場よりも2〜3割安い価格が提示されます。そのため、仲介業者よりも買取業者の売却価格のほうが安くなってしまうのです。
しかしどちらの業者に売却をしようと、清掃やリフォームなどの費用は負担するものです。買取業者に売却すれば負担するべき費用が買取価格から差し引かれていると考えると、売却価格の安さはデメリットとはいえないケースもあります。
このような場合は買取業者へ依頼することがおすすめ
事故物件を買取業者に売却するメリットやデメリットを紹介してきましたが、具体的にどのような場合に買取業者への売却を検討するとよいのでしょうか。それぞれのケースをチェックしていきましょう。
不動産会社や仲介業者に断られた
不動産会社や仲介業者に事故物件の売却を断られた方は、専門の買取業者への売却を検討しましょう。「擁壁の老朽化が進んでいる」「建築基準法が守られていない」といった物件でない限りは、事故物件でも売却できる可能性は高いはずです。
買取業者の目的は、不動産に新たな付加価値を与えて再販し、利益を得ることです。買取業者が展開する事業は、事故物件の売却を検討している方と利害が一致しやすい傾向があります。一般的な不動産会社や仲介業者よりも、買取業者のほうが売却のハードルはそれほど高くありません。
買取業者は、事故物件を売却するうえでの最後の砦と言ってもよいでしょう。
事故物件だからこそ売却できるか自信がない
急に事故物件を所有することになってしまった場合、売却できるのかどうか不安に思うのは当然のことです。事故物件の売却に自信のない方は、仲介業者ではなく買取業者への売却をおすすめします。
事故物件だとしても、買取業者は不動産に「価値がある」と判断すれば買い取ってくれます。買取業者のほうが確実に売却できる可能性が高まるほか、事故物件にまつわる面倒事も一気に解決してくれるので、労力や精神面の負担が少なく済みます。
また、査定額が決定すれば最短で数日から1週間ほどで現金化されるため、すぐに臨時収入も得られるでしょう。仲介業者よりも売却価格は安くなるかもしれませんが、売却できる確率は上がります。
特殊清掃や遺品整理などもお願いしたい
事故物件を売却する際に避けては通れないのが、特殊清掃や遺品整理です。たとえ身内であっても特殊清掃や遺品整理を自らの手で行うのは、精神面にも大きな負担がかかります。外注しようとしても、どの業者に相談すればよいのか分からないといった声も少なくありません。
もし事故物件の売却を含め、特殊清掃や遺品整理なども一気に解決したいとお考えの方は、買取業者への売却を検討してみましょう。買取業者ならば、事故物件をそのままの状態で引き渡せます。
売却後、買取業者が遺品整理のほか、体液や腐臭などを取り除く特殊清掃を行うので、売主の負担が軽くなります。
できれば親戚や近所の人に知られたくない
事故物件の売却を親戚や近隣住民に知られずに行うためには、仲介業者よりも買取業者を選んだほうがよいでしょう。
買取業者に売却を相談すると、売買契約は売主と業者のみの話し合いになるので、事故物件を売却する情報が流れることはなくなります。売主と業者のみの話し合いだけで済むのは、買主が個人ではなく不動産会社だからです。
仲介業者の場合は、どうしてもチラシやインターネットなどを使って顧客を集めなければならないため、売却の情報は広く知れ渡ってしまいます。事故物件を仲介物件に売却すると、内見で冷やかしの顧客が来訪する恐れもあるでしょう。
しかし、買取業者への売却では物件情報を公開しなくてよいので、プライバイシーや自分の身も守られます。
売却後にトラブルが起きても責任を負いたくない
事故物件の売買契約では、売却後のトラブルが生じやすくなります。買主が個人である仲介業者を利用する場合、売主の契約不適合責任が問われ、買主から修繕費用や損害賠償を請求される恐れもあります。
しかし、買取業者を利用する場合、契約不適合責任は免除されます。契約不適合責任とは、売却後の一定期間内に契約内容に合わない不動産の不具合や欠陥が見られた際、売主側が補償することをいいます。
不動産の買主が個人であれば、契約不適合責任を負わなければなりません。一方、買取業者の場合は売却後に不具合や欠陥が発見されても、買主側は一切責任を問われないので、トラブルを未然に防げるでしょう。
事故物件を業者に依頼して売却するまでの流れ
事故物件の売却を業者に依頼する場合、どのような流れで売却に進むのか気になる方は多いでしょう。売却の相談から事故物件を引き渡すまでの流れを詳しく説明いたします。
1.気になる業者に問い合わせる
事故物件の売却を買取業者に決めた場合は、まず気になる業者をリストアップし、条件と合いそうなところに問い合わせてみましょう。気になる業者を探すときは、事故物件を専門に取り扱っている業者に絞ることをおすすめします。
お住まいの地域に対応しているかどうかをチェックし、サービス内容や相談事例を確認してみてください。取り扱い事故物件数の豊富な会社に依頼すれば、事故物件だからといって正しい価格での売却を諦めることはありません。
2.現地調査で不動産を査定してもらう
気になる買取業者が見つかり問い合わせが済んだら、いよいよ事故物件を査定してもらいます。
問い合わせの際に査定を依頼することになるので、事前に事故物件の情報を伝えておくと査定がスムーズに進みます。買取業者のなかには、問い合わせの段階で現地調査の前に大まかな査定をしてくれるところもあります。
そのため、なるべく詳しい情報を把握し、言葉で伝えられるように準備しておくことをおすすめします。事故物件の買取査定で重要視されるのは、心理的瑕疵の要因のほか、物件自体の条件・状態、周辺の環境です。
買取業者が物件の立地や周辺環境がよいと判断すれば、事故物件のマイナス面をカバーできます。心理的瑕疵の要因を上回るほどの好条件があれば、積極的にアピールしてください。買取価格が大幅にアップする可能性があるので、諦めずに売却のチャンスを狙いましょう。
3.買取価格や売却スケジュールを確認する
買取業者による現地調査が完了し事故物件の査定してもらった後は、実際の買取価格や売却スケジュールを確認します。買取業者から査定額を提示されたとしても、売主側が納得しなければ売却手続きは進められません。
もし買取業者の査定額で売主側の不満がなければ、事故物件の買取価格が決まります。買取価格が決定された後は、売却スケジュールを調整します。物件を引き渡す際の具体的な条件や日付などが決まるので、あらかじめスケジュールを確認しておいたほうがよいでしょう。
事故物件を売却することが優先されますが、条件などは買取業者に任せっきりにするのではなく、よりよい結果を生み出すためにも売主側も考えておくことをおすすめします。
4.売買契約を結んで不動産を引き渡す
事故物件の買取価格が決まり、条件やスケジュールの調整が完了したら、不動産売買契約に移ります。不動産売買契約とは、事故物件をはじめ一般的な不動産の売買をするうえでは欠かせないものです。
不動産売買契約においては、不動産売買契約書などの必要書類にサインや押印をすれば締結したものとみなされます。買取金額が入金されるのは、不動産売買契約が済んだあとです。不動産売買契約を締結する際は、買取金額の入金日も記載されます。不動産売買では、必ず契約書に記載された期日までに入金されていることを確認しましょう。
入金が確認できれば、事故物件の買取は問題なく進められたことになります。もし、売買契約の段階で不安や疑問点があれば、スルーせずに担当者に質問するようにしてください。分からないことを放っておくと売主側が損をする恐れがあります。
事故物件の買取業者を選ぶ際のポイント
事故物件の売買契約を成功させるには、買取業者選びがカギです。どのような点に注意して業者を選べばよいのか解説しますので、ぜひ参考としてお役立てください。
事故物件を専門的に取り扱っている業者か
事故物件を専門的に取り扱っている業者であるかどうかが、事故物件の売却にはとても重要です。事故物件を所有する方に多い心配事は、買取を断られるのではないかという点です。
不動産会社だからといって闇雲に事故物件の依頼を相談しても、取り合ってくれるところは限られてしまいます。しかしノウハウを備えている専門業者であれば、買い取ってくれる確率はグンと上がるでしょう。
買取業者の選び方に迷ったときは、ひとまずインターネットで検索してみることをおすすめします。インターネット上で業者を選ぶ場合、事故物件を専門に取り扱っている点だけではなく「事故物件が買取実績に含まれているのか」「リフォーム業者や弁護士などの専門家と提携しているのか」といった点も細かくチェックしましょう。
事故物件の買取実績は豊富か
ホームページでまずチェックしていただきたいのは、取り扱いに事故物件があるかどうかです。その次に、事故物件の買取実績の豊富さをチェックしてください。
とくに、事故物件の買取実績がどれくらいあるのかはかなり重要です。事故物件を買い取るノウハウは、買取実績とつながっています。そのため、買取実績が豊富であればあるほどノウハウが備わっていることになります。
事故物件の買取実績を確認する際は「買取実績の件数がどれくらいあるのか」「買取価格は相場以上かどうか」という点をきちんと見ましょう。加えて、買取業者の対応エリアに事故物件があるエリアが含まれているのかも確認するとよいでしょう。
買取実績を公開している業者であれば、お互いにとってよい売買契約を叶えられます。逆に、ホームページに買取実績を記載していない業者は、事故物件の売買を苦手としていると判断してよいでしょう。
売却までのサポート体制が十分整っているか
事故物件買取業者を選ぶときは、売却までのサポート体制が整っている業者を選ぶようにしましょう。事故物件を所有するとネックになるのが、遺品整理や特殊清掃などです。
遺品整理や特殊清掃は、業者を挟まずに行うのはとても困難です。専門の業者を一人で探そうとしても、どの業者に依頼すればよいのか分からず、時間だけが経過してしまうケースも珍しくありません。しかし、売却までのサポート体制が整っている業者であれば、売却を依頼するだけで事故物件特有の手間のかかる作業をすべてになってくれるのです。
相続手続きのサポートなども行っている業者もあるので、どのようなサポートがあるのか事前に確認しておきましょう。
宅地建物取引士や弁護士などとも提携しているか
より安心して事故物件を売買したい方は、宅地建物取引士や弁護士とも連携している買取業者を視野に入れましょう。宅地建物取引士や弁護士と提携している買取業者であれば、事故物件をより高く、そして確実に買い取ってもらえる可能性が広がります。
買い取った不動産の価値を最大限まで高めようと、事故物件買取業者は異なるジャンルの専門家と組んでいるところが多い傾向があります。売却する物件に問題があったとしても、専門家と提携している買取業者ならば適正価格で買い取ってもらえるでしょう。
しかし、専門家との提携に消極的な業者は、ノウハウが整っていない恐れがあるので事故物件を高値で買い取ってもらえる可能性は低くなります。
素早くお金がほしい場合は即日現金化に対応しているか
事故物件の売却を検討している方のなかには「なるべく早く物件を売却して現金化したい」とお考えの方も多いでしょう。早めに現金化したい方は、即日現金化に対応している業者を選んでください。
スピーディーな対応に自信を持っている買取業者は即日か、もしくは最短で2日で買取金額を入金しているところも見受けられます。業者によっては、ホームページで簡単に無料査定を依頼できるところや、買取金額の目安を調べられるところもあります。
即日現金化される場合、事故物件の売買にまつわるノウハウが十分に備わっている業者の可能性が高いので、より高い金額で買い取ってもらえるかもしれません。
複数の買取業者を比較してどこが一番納得できるか
事故物件を売買する場合は、一つの買取業者だけでなく、なるべく複数の買取業者から見積もりを取るとよいでしょう。複数の買取業者から見積もりをとることによって、より高い買取価格での売買契約を実現できます。
また、それぞれの業者でサポート体制が異なるので、高い買取金額を提示された業者があったとしても、サポートの手厚さから違う業者を選ぶこともあり得ます。複数の業者から提示された条件や価格を照らし合わせ、一番納得できる業者に買い取ってもらうようにしてください。
事故物件を業者へ売却する際のよくある質問
事故物件を買取業者に売却する場合、誰でもさまざまな疑問や不安が生まれるはずです。よくある質問をまとめましたので、売買契約を締結する前になるべく多くの心配事を解消しておきましょう。
告知義務はある?
事故物件の売主は、買主側に告知する義務があります。他殺や自殺、特殊清掃が行われた自然死などについては告知義務が発生します。もし告知義務が守られなかった場合、契約を解除されたり、損害賠償を請求されたりする恐れがあるので気をつけましょう。
ただし、告知義務が必要ない場合もあります。たとえば、転倒事故や誤嚥などによる自然死です。また、明確に定められているわけではありませんが、告知義務は事故発生から概ね3年が経過すれば不要になるというケースもあります。
どんな不動産でも売却できる?
事故物件専門の買取業者であれば、どのような不動産であっても売却できるでしょう。大手不動産会社では取り扱わないような物件や、他の不動産会社に買取拒否された物件も、買取の対象となります。しかし老朽化が進んだ物件をはじめ、建築基準法が守られていない物件は売却するのは難しいかもしれません。
実際に買取が可能かどうかは、専門の買取業者に問い合わせて確認することをおすすめします。
税金関連も対応してもらえる?
専門買取業者であれば、税金に関する手続きのサポートが受けられるところもあります。
たとえば相続に関する問題があれば、売却と同時に相談すれば無料でサポートしてもらえる業者も見受けられます。税金のほか、清掃や遺品整理もまとめて相談できる専門業者があるので、手続きがとてもラクに進められるでしょう。
なんで仲介業者のほうが高く売却できるの?
仲介業者のほうが高く売却できる理由は、大きく分けて2点あります。1点目は、自分の希望する価格で売却できることです。買主が見つかれば、希望価格での事故物件の売却が実現します。
2点目は、買取業者の売却価格は特殊清掃などの費用が差し引かれたものだということです。仲介業者で売却する場合は、すでに事故物件を回復させた状態です。そのため仲介業者での売却価格では、きれいな状態に戻すための費用が差し引かれずに済むのです。
しかし、希望価格を出したとしても買主が見つからなければ、価格はどんどん下がります。さらに売却価格が高くついたとしても、結局は清掃やリフォームなどに費用はかかるので、仲介業者よりも買取業者に売却したほうがメリットは大きいかもしれません。
まとめ
事故物件を売却する際は、専門の買取業者に相談を検討しましょう。 買取業者のほうが仲介業者よりもメリットは大きいので、所有する事故物件の状態などを踏まえて検討するとよいでしょう。
とくにプライバシーを守りたい方や、一刻も早く物件を現金化したい方、税金や清掃の問題もまとめて任せたい方には買取業者への売却がおすすめです。買取業者を選ぶデメリットは、仲介業者よりも売却価格が安くなりやすい点でしょう。
しかし成仏不動産なら事故物件の取り扱い経験が豊富にあり、業界のノウハウに長けていることから、正しい査定を実施できます。結果、適正金額での買取が可能となり「思ったより高く買い取ってもらえた」「他の会社よりも高い買取金額となった」といったケースもございます。
事故物件の手放し方で困っている方は、業界経験が豊富でノウハウのある成仏不動産にご相談ください。事故物件だからといって諦めずご相談いただければ、事故物件のお悩み解消を幅広くサポートできます。ぜひ、お一人で悩まずにお気軽にご相談ください。