マルカ様コラム Part 3|すべては自身の今後と残される人のため
2024年6月2日

当シリーズの冒頭で、終活とは「人生の終焉を考えることを通じて、自分を見つめ、今をより良く自分らしく生きる活動」とご紹介しましたが、今までお話したような「眼に見える」ものごとを考えるだけでなく「眼に見えない」人との関係などを見つめなおすことも重要です。
関連記事:Part1/3 終活の中の生前整理
家族とのコミュニケーションや会っておきたい友人、それだけでなくまだまだこれから先のことを考えて新しい友人作りなど、将来へ向けてあらゆることを考え、準備してトライしていくことが非常に重要です。
執筆者情報

| 名前 | 疋田 忠(ひきだ ただし) |
| 会社名 | 有限会社 疋田 (ブランド買取MARUKA) |
| 役職 | 代表取締役社長 |
| 保有資格 | 終活カウンセラー協会 上級カウンセラー 遺品整理士 C.G.J.宝石鑑定士 宅地建物取引士 |
京都で昭和28年に創業された質舗マルカの三代目として現在ブランド買取店MARUKAを京都・東京で運営する有限会社 疋田の代表取締役社長。
自身も店頭に立ち買取をおこなうだけでなく積極的に終活・生前整理のセミナー、イベント等で講師としても活動。自社開催の講演会などもおこない積極的に「失敗しない生前整理」の啓蒙活動に努めています。
それぞれの相談はプロへ

「遺産」とか「相続」というと、弁護士などへの相談等ハードルが高いものと思ってしまいますが、いきなりそういった専門家に相談しなくても、最近の終活ブームによって公的なものから簡単なコミュニティや地域のセミナーなど、気軽に話せる場所は増えています。
ただ、そこから一歩進むとなると、きちんとした専門家に相談するのがおすすめです。
Part 2で述べた相続税のことなどは、やはり専門の弁護士や税理士に相談するのがベストですし、不動産の事は不動産の専門家へ相談するのが最適です。
関連記事:Part2/3 いろいろな終活の形
たとえ親しい友人や知人でも、「どこかで聞いてきた」「ネットやニュースで見た」という程度の情報で考えるのは避けるのが良いかと思います。
法律も常に改正されますし、物の価値は常に流動的で数年前にはこれぐらい価値があったけど、現在ではそれが変化していることが多く、将来におけるさらなる増減は誰にもわかりません。
定期的にそれらの価値を確かめて、自分の人生設計のなかでこのまま維持し残すのか、今処分してこれからの人生に活かすのかを考えるのは非常に良いことです。
また、動産の処理に関して言えば、遺品整理やお片付けの業者はたくさんありますが、彼らは買取のプロではありません。
本当は100万円の価値があるものでも、お片付けの業者に頼んだらその何分の一にしかならないこともありますので、ぜひ貴金属やブランド品、時計、骨董品などの動産は、私たち買取のプロにご相談ください。
最近ではお客様の中にも「今は売るつもりはないですが」と、ご相談だけに来られる方も増えています。
弊社の場合は、店頭の査定士が終活カウンセラーの資格を持っている者も多いので、お気軽にご相談ください。
相談、見積は無料ですべての店舗で可能です。
なお、「お店に出向くのはちょっと」という方には、ご自宅まで専門査定士がお伺いする出張買取や、遠方の方は梱包資材などすべて無料で送料もかからない宅配買取なども便利です。
単純に買取価格をたずねたいときはお電話での相談や、写真を撮ってスマホのLINEアプリで送っていただければ、すぐにおおよその買取価格がわかるLINE査定なども気軽にご利用いただけます。
出張買取・宅配買取、お電話相談にLINE査定もすべて無料でご相談いただけ、もしも途中キャンセルになっても費用は一切発生いたしません。
前回も書きましたが、動産の価値に「購入時の金額」は関係ありません。
金などのように、現在は購入時より何倍にもなっているものもありますし、宝石類などは購入時期にもよりますが購入価格の数分の一になるのが普通です。
これは宝石の販売価格が複雑なこともありますし、宝石は数少ない「値段が高いほど良いとされる商品」であることも実際の価値との乖離を生んでいます。
さらには時代の流行というのも重要で、ミンクなどの毛皮類は現在においては軽量、安価で性能の良い素材の開発だけでなく動物愛護等の流れもあって市場での価値は下がっています
着物などは現在においても新品で仕立てる時は非常に高額ですが、中古を利用する需要の減少により買取価格は非常に低くなっています。
このように、自分が記憶している購入価格や希望などに関係なく、物の価値は変動します。
そういったことを知っておくことで、処分するよりもそれらを使ってくれる人への譲渡なども検討できるため、今の価値を知ることは大切です。
まだまだ続く人生を考えて
「死ぬまでにしたい100のこと」という言葉を聞いたことはありますか?
「バケットリスト」と呼ばれるこのリストは、小さなことから大きなことまで100という数に囚われず書き出し、それを実行していこうというものです。
このリストは2007年に「最高の人生の見つけ方」という映画のテーマになり、世界中で大反響を呼びました。
「〇〇の△△を食べる」といった小さなことから「もう一度思い出の地へ旅行する」や、まさに映画のように「スカイダイビングに挑戦」「ギターを弾けるようになる」など、いろいろと書き出して「それを達成するにはどうしたらいいか?」と考え始めると、まだまだこの先の時間は足りないかもしれません。
こういったことを考える中で現在の自分の状況を把握し、夢や目標を叶えるためにどうしようかと考えると、今必要な物、将来に残すべきものが見えてくるはずです。
私たちのお客様のなかにも、若い時に買った金を売って孫の学資にしたり、もうサラリーマンを引退して用がなくなったので、時計を売って奥様と旅行したりという方が増えてきました。
単なる物の売り買いでなく、そういったお話を嬉しそうにお話するお客様との会話も私たちには非常に楽しく、自分の将来を考える良い勉強になります。
バケットリストは、Part 1でも紹介した「エンディングノート」に近い項目があったりしますが、専門のノートも売っていますので、ぜひ「楽しく自分の将来を見据える」ためにもご活用ください。
終活を学ぶ
今までお話ししてきたことは何も難しいことではありません。
詳しく学んでみたいと思ったら、インターネットで「終活」と検索するとたくさんの情報を検索できますし、私が属しているような「終活カウンセラー協会」を筆頭にたくさんの団体があり、セミナーや勉強会をおこなっています。
また、銀行やお寺、仏具メーカーや大きなショッピングセンターなどでも定期的に講演会やセミナーが開催されることもあり、実際私も築地本願寺さんのセミナーで定期的に講師としてこういったお話をさせていただいています。
書店に行けばご紹介した「エンディングノート」だけでなく、終活自体を扱った本もたくさんありますので、これからの将来を考えるきっかけになれば良いですね。
終活は簡単にいうと、以下のようなシンプルな活動です。
- 今の自分の状況を把握する
- 将来どうしたいかを考える
- そのためにどうするかを考える
終活の「正しい知識」「正しい価値」を知り、法律的なことだけでなく家の処分や動産の処分、行政の補助、専門家にお話を聞くなどご自分のペースで進めていけば良いことです。
これをきっかけに、ご家族とお話したり友人・知人ともより交流が深まったりすると嬉しいです。
最後に
終活は、「自分が健康なうちに、自分の意思をはっきりと示し、自分の残された人生をより充実させ残された人に迷惑をかけないようにする準備」であり、年を取ってからではなく、今この瞬間から人生設計することです。
実際に動産・不動産を処分するだけでなく、こういう時は誰に相談すればいいかということを考えておく、書き残しておく、そして家族とそういったことを話し合う場を設けるだけで、将来の不安を取り除くことができます。
また、マイナスのイメージだけでなく前述の「やりたいこと」をリストアップしてそれに取り組んでいくことで、この先の人生がもっと華やかに夢のあるものになっていきます。
私は終活カウンセラーとして、そして買取の専門家として、少しでも皆様のお役に立てると幸いです。
ぜひ皆様も「私はそんなに資産もないし関係ない」と思わず、自分の人生を見直し、ますます楽しく良い人生を送るきっかけになれば良いかと思います。
